50代に入ってから、止まらなくなったイライラ
ある日のこと。飼い猫の悪戯に思わず声を荒げてしまう。
私の怒った声にびっくりして、ささっと逃げて隠れてしまった。
これまでは気にならなかった小さなことにも腹が立つ。
テレビの音がうるさい、部屋が汚い、天気が悪いなどなど…
誰も悪くないこと、何でもないことにもイライラしてしまう。
そんな私を遠巻きに見ている猫たち。
「イライラのオーラって、伝わるんだ…」とショックを受けました。
怒った口調の独り言が増えた日々
「もう、なんで私ばっかり!」「はぁ…まったく…」
そんなセリフを誰に言うでもなく口にすることが増えていました。
独り言を言うたびに、どこかで自分が冷静にツッコミを入れているのも感じていました。
「また言ってるよ、私…」って。
娘に言われた一言でハッとした
私には夫はいません。バツ2で、娘と暮らしています。
ある日、娘がぽつりとこう言いました。
「なんかさ、いつものママじゃないみたい。」
その瞬間、胸がギュッと締めつけられるような思いがしました。
それまで気付かないふりをしていたけれど、現実を突きつけられた気がしたんです。
自分の機嫌は自分でとるって難しい
更年期だから仕方ない…そう思っても、誰かに八つ当たりしてしまうと、
結局は自己嫌悪が押し寄せてくる。
「こんなイライラしてるおばさん、周りは嫌だろうな」
「私だって、こんな自分、嫌いだよ…」
そんな気持ちの繰り返しで、どんどん自分が嫌になっていきました。
カフェでひとりスイーツ時間を持った日
ある日、ふと思い立って普段はいかないようなカフェへ。
ちょっとオシャレな雰囲気の店で、ひとりでスイーツを食べてみたんです。
キレイで可愛らしいケーキ。見ているだけでほっこり。
丁寧にドリップされたであろうコーヒーも良い香り。
その瞬間、ふわっと心が軽くなった。
誰に気を遣うでもなく、好きなものを食べる。
そんな時間が、私にとっての“リセット”だったんです。

ひとりドライブでパワースポットへ
次の週末には、気分転換にひとりドライブ。
行き先は、ずっと気になっていたパワースポットの神社。
大きな木の下で深呼吸すると、心のザワザワが少しずつ落ち着いていくのを感じました。
「自分の機嫌を自分でとるって、こういうことかもしれない」
イライラの奥にあった本当の気持ち
あとから気づいたことがあります。
私のイライラは、誰かに甘えたい気持ちだったのかもしれません。
本当は、「しんどい」って言いたかった。
「もう無理かも」って誰かに聞いてほしかった。
でも大人だから、母親だから、
「そんなこと言っちゃいけない」って思い込んでた。
私が実践している“更年期イライラ対処法”3選
- イライラしたら一度深呼吸
気づいたときに「吸って〜、吐いて〜」を3回。 - 自分をご機嫌にする“時間”を持つ
たった15分でもOK。ひとり時間で心の余白を作る。 - 頑張りすぎない言葉を持つ
「まぁ、いっか」「今日もよくやった」と自分に言ってあげる。
専門家の見解:更年期と感情の起伏
📚 引用|小林製薬「更年期のイライラの原因」より
更年期では、些細な出来事に対してもイライラしやすくなってしまい、
感情のコントロールが難しくなることがあります。
その主な原因として、閉経に伴う女性ホルモンの低下が影響していると考えられています。
あなたにも届いてほしい言葉
もし今、理由のないイライラに悩まされていたら、
それはきっと、あなたの中のSOSのサインです。
あなたは悪くない。更年期は、心にも体にもいろんな波が押し寄せてくる。
でも、ちょっとだけ自分をいたわってあげれば、
その波に飲まれずに、うまく浮かべるようになるかもしれません。
🌿 大丈夫。あなたはちゃんと頑張ってる。
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