50代になってから、夜の眠りが明らかに変わりました。
ベッドに入っても目が冴えて眠れない。ようやくウトウトしても、2時間ごとに目が覚めてしまう…。朝、起きても疲れがとれず、仕事中もうっすら眠い。
それまでは“寝つきの良さ”だけが取り柄だった私。「眠れない自分」に焦り、不安になり、どうすればいいのか本気で悩んでいました。
眠れない夜が続くと、心まで削れていく
眠れない夜って、ただ眠れないだけじゃないんです。
「また寝られなかったらどうしよう」って布団に入るだけでプレッシャー。
時間だけが過ぎていく感覚がしんどくて、眠ること自体が怖くなっていました。
「明日は仕事なのに…」
「このまま眠れない日が続いたらどうなるの?」
その頃の私は、日中も頭がボーッとしていて、小さなミスに落ち込み、どんどん自信を失っていったように思います。
婦人科で救われた「ひと言」との出会い
思い切って婦人科を受診したときのこと。
診察室で「眠れなくて…」と話すと、医師がゆっくりとこう言ってくれました。
「眠れないのって、ほんとうにつらいですよね。
でも、それも更年期の一部なんですよ。」
…そのひと言に、涙が出ました。
ああ、私だけじゃなかったんだ。これは病気じゃなくて、女性の体の自然な変化なんだと、ホッとしたのを覚えています。
処方された薬と“罪悪感を手放すこと”
医師からは、軽い睡眠導入剤を処方されました。
最初は「薬に頼っていいの?」という葛藤もありましたが、1週間使ってみると、劇的に気分が変わりました。
「朝、ちゃんと起きられる」
「今日は大丈夫かも」
そう思える日が増えていったのです。
自分に優しくなれた夜の習慣
薬を使いながらも、私は次のような小さな工夫を始めました:
- 夜はスマホを早めに切り上げて、部屋の照明を暗めに
- 湯船にゆっくり浸かってから寝室に入るルーティンを作る
- 寝る1時間前は静かな音楽や環境音(波の音・雨の音)を流す
- 「今日もよく頑張ったね」と自分に声をかける
ちなみに、アロマを使ってみようかとも思いましたが、うちには猫がいるので断念しました。
ラベンダーなどは猫にとって危険とされているので、「使えないからこそ、別のリラックス法を見つける」という発想に切り替えました。
📌 眠れない自分を責めないこと。
それが、私にとっての“再び眠れるようになる”ための最初の一歩だったと思います。
📚 引用|更年期ラボ「不眠(睡眠障害)」より
一般に男女ともに加齢に伴い不眠は高頻度となっていきますが、
特に閉経後の女性は顕著なようです。
日本でも全国的な実態調査で、睡眠に関する問題を抱える人は50歳以降の女性でより多かったという報告があります。
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まとめ|眠れない夜に、あなたが悪いわけじゃない
更年期による不眠は、本当に想像以上にしんどい。
でも、あなたが眠れないのは「我慢が足りないから」ではありません。
体が、そして心が、変化のなかにあるだけ。
誰にも言えないつらさを感じている方に、少しでも「私も同じだったよ」と伝えたくて、この記事を書きました。
🌙 あなたはひとりじゃない。
ちゃんと眠れる日は、また来ます。
読んでくださってありがとうございました。
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